MTBのフロントフォークにエアサスが主流なこのご時勢であえて板バネのサスペンションを作るとは・・・・ しかも、見た目がキャノンデールのレフティーを見た時に受けたインパクトと同じような(要するに格好がいいとは・・・) しかし、ながらこのサスペンションを知れば知るほどに見た目を気にしなければかなり良い物だと思えてきました
では、このフォークの簡単な説明を ロックアウトやダンパー機能は無い(当然のことながら板バネなので)ストロークは60mm XCに使われるサスペンションのストロークが90mm位なので30mmほどストロークが短くなりますが逆に言い換えるとその分たわむ量が少ないのでペダリングによるボビングも軽減されそう そして、特筆すべきなのは何と言っても軽さ954g(実測された方の数値) 軽量と言われるロックショックスのSIDでも1400gはあるでしょうからスチールのリジットフォーク並みの軽さ にもかかわらず60mmのストロークがあるんでしたら申し分ないでしょう 乗り味としてはストロークの初動が非常にスムーズでまるで、じゅうたんの上を走っているかの様な感じとか、ファットタイヤ(ごついタイヤ)を付けて走っているかの様なのり心地だそうです(使った事が無いので使った方の感想ですが)ロックアウト機能は構造上ありませんが通常のサスペンションをサグを取った状態でロックアウトしないで乗るより断然ボビングは少ないともありました それと見た目が板バネなのでペラペラ過ぎて強度に不安を持つ人もいるでしょうがメンテナンスフリーをうたっております このサスペンション上下に4cmの範囲で40万回以上動かし続けるテストを難なくクリアしておりメーカーもおそらく5年以上使い続けても性能の劣化は見られないと言う なにしろこのフォークを設計したエンジニアはオリンピックでカーボンブレードの義足を作ったその人であり当時あまりに速すぎるので使用を禁止されたほど 元は義足で20年以上365日使い続ける物から開発されているので耐久性、メンテナンス性においてもこのサスペンションは相当優秀 お値段が97000円と普通のサスペンション並みなのが気にはなりますが購入後のメンテナンス費用等を考えれば安いほうかとも思います ディスクローターが180mmポストマウント専用設計となっている他 板バネの硬さもスタンダートとハードの2種類のみ ロックアウト機能も無しと最新のサスペンション機能は持ち合わせてはいませんので多機能を好む人や見た目を気にする人には向かないかもしれませんがそう言った事が気にならない人には最高のサスペンションかもしれません