サスペンションといいますとどうしてもショックを吸収するための物と考えてしまいますがMTBに乗り始めてから考え方が変わりました(と言うか、そうでない事に気づかされました) そもそもMTBで言うサスペンションの役割とは路面の状況に合わせて伸び縮みすることでタイヤを常に路面に押さえつけると言うのが本来の最も肝になる役割でありショックを吸収すると言う役割自体はサスペンションで行うよりも体全体で吸収した方がよっぽど効率が良いはずなのです 実際トライアルバイクなんかはロングストロークのサスペンション無しでも高所から飛び降りたりしても平然と着地を決めてしまうのは単にライダーの体を使った全身の柔らかいバネで上手く衝撃を吸収しているからこそ成せる技なのです で、今回わざわざこのテーマで記事を書いたのには理由がありまして、若かりし頃M田君達が良くスキーのモーグルにハマっていた時期があり何気なくそれにくっついて行っては下手なりにスキー場のコブを滑って(落下して)おりました さぁ、ここからが本題です コブ=衝撃を足で吸収するイメージがその当時は強かったのでコブが迫ってくると半ば強引に膝を曲げコブを乗り越えては次のコブで衝撃を吸収しきれずに転倒 立ち上がってはまた転倒を繰り返しておりました 今でこそ冷静に考えればわかる事なのですが二つ目のコブで体制が崩れてしまう主な原因はショックを吸収した膝が縮んだまま次のコブに突入しているからなのだと気づきました サスペンションで言うボトムアウトした上さらにダンピング速度が異様に遅いのでサスペンションが元の位置に戻っていないまま次の衝撃を受けてしまっている状態だったように思います ここからはイメージの問題だと思うのですが個人的にはコブは足を縮めるよりも伸ばすイメージの方があっていると思うんですよね 勘違いしてはいけないのは突っ張るのではないと言う事 サスペンションを本来の性能を引き出す上でサグっていうのがありますが自転車に乗った状態でサスペンションのストロークの15~20%沈み込む状態にしておかないといけないのと同じで、ジャンプするにもいったんしゃがみ込むのと同じです 伸びる為には若干膝を沈みこませておく必要があるのです
こうすることで急な凹凸に対応して足の曲げ伸ばしが可能となるですが理屈ではできても実際はどうなんでしょうね ともかくイメージは吸収よりも伸びるの方が実際の感覚に近いように思うんですがこればっかりは個人差があって叩いて伸びる人もいれば褒めて伸びる人もいますからね どちらがいいとは言いませんが私は伸びるの感覚の方があってるように思いました